外壁塗装の見積もりを取って話を進めていくときに、これだけ安くなりますよ。という甘い言葉を言う業者さんがいます。もちろん、値引きはとてもうれしいことですが、どうして安くなるのかということをよく考えておいてください。

昔読んだ本の中で、松下幸之助さんが、傘を売るならその傘を作った材料費より高く売らなくてはならないということを、値段も踏まえて書いていました。その本文は覚えていないので、省略させていただきますが、損をしてまで商売をする人などいないということですし、そんな話はないと思うのです。

どこかで、帳尻を合わせているのだと思うのです。

特に注意してほしいのが、外壁塗装で安くできる部分というのは広告費が一番早いのかなと思います。ですので、何百万円もする新聞広告を出していて安いということは考えにくいですし、大手企業さんでもない借り着、自社ブランドの製品、塗料や壁材などは存在しにくいというものです。

考えてみてください、長年研究して初めて製品になるので、基本的に塗料は大手メーカーさんが主流です。そんな資金が小さな外壁塗装会社にあるわけがありません。大手の下請けで作業される会社さんは別です。

判りにくい方には、コンビニを思い浮かべてもらえればと思います。各コンビニエンスストアーでは、自社ブランドでポテトチップスやチョコレートなどを並べているのをご存知でしょう。しかし、パッケージの裏を見るとカルビーさんなどの大手お菓子メーカーの名前が書いてあると思います。作っているのは、大手さんであり、パッケージや味などを任せている状態です。でも、自社ブランド製品です。

このような場合を除いて、外壁塗装に使われる塗料などが存在するわけがありません。小さな個人店ならなおさらなのです。その分の資金力を外壁塗装に回したほうが安くなるからです。ですので、塗料は何を使ってくれるのか、どんな素材に合うのか、熱伝導率はどうなのか、その後の生活で、光熱費に変わりが出るのかなどをしっかり把握するのがポイントなのではないでしょうか?

悪徳業者が多く存在している外壁塗装の業種であるからこそ、しっかりと優良企業を選び自分の家を守る必要があるのです。