外壁塗装を行うとき、塗装してもらうのが当たり前だと思っている方も多いかもしれませんが、実は塗装を行わない方法と言うものもあります。

外壁のリフォームは主に3種類に分けられることになっているのです。

 

一つ目は、一般的な外壁を塗り替える方法です。
これは今ある外壁をまずきれいに補修してから、その上に塗料を新しく塗ることになります。費用は比較的安く抑えることができます。
塗るときには、外壁の下地の確認をして、塗る塗料も素材に合ったものにする必要があります。

 

2つ目は壁を取り換えて行う、張り替える方法です。

この場合は、今使っている外壁をいったん取り除いてから、新しい建材を取り付けてあげます。劣化の激しい部分を取り除くことができるので、長年住み続けている場合にはよい外壁塗装の方法になりますが、解体、補修費用が余計に掛かかります。

最後にお伝えするのが、カバー工法と言う方法です。

今ある外壁をそのままにしてその上から新しい建材を取り付けてしまいます。
新しい外壁材を重ねて張る工法です。屋根やサッシなどにもこのカバー工法は取り入れられています。

カバー工法のメリット

カバー工法にはどんなメリットがあるのでしょうか?

上からかぶせて施工するので、解体して出る廃材の処分、解体する手間が省けます。
費用も削減できます。

工事日程も短縮できるので、結果的に経費を削減できる。

今住んでいる家の外観を別の外観にすることが可能になり、住んでいる家のイメージが手軽に変えられます。

遮断や防音などを手軽に加えることができます。

カバー工法のデメリット

初期費用が掛かってしまいます。
しっかりと計算してもらわないと、サイディングの重さにより重さで、外壁にずれが生じることがある

知識と技術のある会社に依頼しないと、施工不良を起こしてしまうこともあるので、経験ある会社を選ぶことが大切である。

最初の点検で、劣化している部分がどの程度なのかを把握しておかないと、劣化部分がひどく内部まで侵食している場合には、カバー工法では対処できないことがあります。

カバー工法についてのまとめ

外壁塗装は、10年程度に一度は行わなければなりません。塗り替えの際には、シーリングなどの補修も行うことが必要ですが、カバー工法に至っては、初期費用が掛かりますが、20年ほど大規模な修繕は不要となりますので、手間や費用は経済的に低コストになるという計算になります。メンテナンス費用はかなり小さいながらも積み重なると大きな出費となります。
また、カバー工法により冷暖房費なども軽減できる場合もあり、トータルコストが安くなることが考えられます。

 

しかし、カバー工法は永久に何もしないでいいということではありません。
営業の人で勘違いしているのか、自分のノルマ達成の為なのかはわかりませんが、カバー工法は一生塗り替えをしないでいいという表現をする人もいます。この考え方は間違っています。カバー工法の場合は、シーリングと言われる、つなぎ目、窓枠の周りなどの補修は必要です。メンテナンスを行うことにより、より長く効果が続くと考えましょう。